人間関係の基礎は、母子関係

母親であるなら、女性であるなら

ショッキングなタイトルと思われる、この本。

「母という病」(著者 岡田尊司 ポプラ社)

師匠がブログで勧めておられ、私も読んでます。

 

人間関係の基礎は母子関係にある、ということを

臨床で痛いほど感じていたことだったので

以前から、母子関係に興味はあったのですが

とある方のお母さんと出会ったことで

興味はより具体的な方向へ進んでいます。

 

精神医学、心理学が進めば進むほど

人間の不自然な親子関係が科学として紐解かれていくのだろうと思いますが

「母という病」という本が出版されるほど

母子関係というのは、今も昔も変わらず

人間を苦しめる要因になっているのかもしれません。

 

わたし自身、両親から受けた傷によってかなり苦しんできたので

まるで他人事ではない本なのですが

ではなぜ、それほど苦しめる親子関係を人間は今も昔も

築き上げているんだろうか?という疑問が湧くんですよね。

 

仏教の開いたお釈迦様、ゴーダマ・ブッダには10人の弟子がいます。

10人目のお弟子さんは、実はブッダの子供なのですが

実の子供に、ダーブラという名前を付けました。

この名前の意味は「悪魔」。

 

悟りを開いたとされるブッダが、なぜ、自分の子供に「悪魔」を意味する名前を付け

10人目の弟子にしたのか?

心理学者のなかでは、この謎が解けていない、分からないとされています。

 

母犬は、子犬が固形物の食事ができるようになると

子犬を威嚇し、追い返し、自律を促すことをします。

急に怒り出す母犬に戸惑い、子犬は母犬の乳を追い求めますが

吸われることを母犬は嫌がるんですよね。

歯が生えてきているので、乳を吸われると痛いからと言われたりしますが

人間の親子には、こういった形の子離れはありませんよね。

 

歯が立派に生えた、自分でご飯が食べられる子供でも

母親のおっぱいを口に含む行為が見られ

それを、母親も許可しています。

 

私は両親から30代後半まで苦しんだ傷を背負わされはしましたが

だからといって、母親や父親が毒であったとは言い切れないんですね。

嫌な思いもあるけれども、生んでくれた感謝も同時に存在する。

 

私もひとりの母親となり、親となって

この不思議な人間の親子関係に疑問を持ちながら

私なりの”お母さん”をさぐっている最中です。

 

ヒーリングをしていると、母親との関係で苦しまれている方に出会うことがあります。

また、母親との関係が今の人間関係に影響を及ぼしていることに

気づかないまま、人間関係に悩んでいる方もいらっしゃいます。

それを思えば「母という病」はあると思いますが

だからといって、すべてが毒なのか?病なのか?と思うと

そうは思えないんですよね。

 

いづれにしても、「母という病」は一度、読んでみるといいと思いますよ。

オススメです。