子供たちの切ない気持ち

私が心理学に興味を持ち始めたのは

高校に入った頃でした。

作家でしたので、人間の内面、自分の内側に興味を持つのは

当たり前だったりするんでしょうが

その後、ヒーリングを学びながら心理学の勉強も続けています。

龍神様は、母性のエネルギーを持っている存在でもあると

なにかで読んだことがあります。

死と再生を繰り返す母性性の象徴なんでしょうね。

分かりやすいものだと、鬼子母神がそうですよね。

子供を産んだことで、母性にスイッチが入った母親は

母性の象徴どおり、再生、育てることをしていきます。

が、鬼子母神や龍神のように、相手を飲み込む、死を与えることも

母親はします。

 

大切な子供なのに、そんなことをするのか?と思われるかもしれませんが

大切だからこそ、するんですよね。

 

それが、母親が持っている愛の裏側にある、影の部分。

 

大切に思うあまり、大事にしているがあまり

子供はひとりの人間であり、自分とは違う人生を歩んでいることを忘れ

自分のもののように、子供を扱う過保護の母親が

愛情という大きな沼で、子供を飲み込んでしまうんです。

 

母親に飲み込まれそうになっている子供の心は切ないですよ。

なぜなら、母親が愛が故にしていることを子供は分かっているので

母親を傷つけまいとしながら、自分が飲まれないように工夫を凝らして

どうにかこうにか、自分を守りつつ、母親を傷つけまいと行動するんです。

 

ある子供が、友達とお出かけした先で買ったお菓子やパンの入った袋を

家に持って帰れないと言っているので、なんでだろうか?と思っていたら

母親が知らない、買い与えていないものを食べ、それを捨てておくと

「これはなんなの?」とゴミ箱に捨てられた菓子袋を見つけて言われるのだそうです。

 

その子は、菓子袋をどう処理しようか?とか、母親に見つかったときの言い訳を

必死で考えていました。

あまりにも必死だったので、私が捨てておこうか?と言いましたが

母親を信じられていないその子が、赤の他人を信じるわけがなく

その子は自分でゴミを持って家に帰っていきました。

 

おそらくは、母親も必死なのだと思います。

お互いが、しんどい、辛いからこそ余裕がなく、緊張状態が続いてしまう。

 

母親も子供も、笑顔でいられるような

お互いの足らない部分に目を向けることなく

たとえ、足らない部分があったとしても許し合える。

 

そんな環境を取り戻したいと、心から思います。