
ヒーラーの基礎とマナーの本
写真に映っている本は、レイキではグランドマスター ヒーリングでは先生にあたる、河本のり子先生の本、「必ず役立つ ヒーリングの基礎とマナー」です。
ちなみに先生のサインと本の中で書かれているYさんのサインも入ってます。Yさんのサインは、後ろに書いてくださったのですが、一見するとYさん所有の本っぽい感じで、サインを入れてくださってあって、それもまた面白くて大事にしている本。
本・・・というのは面白いもので、とくに良書は読めば読むほど、そのときに感じる思いや感想が違ったり、また違う見方が出来たりと、何年もかけて読み続けることが出来ます。
先生の本は、ヒーラーにとってはまさにそんな本。
今回は、そんなヒーラーのためのマナーについて書いてある この本を読むきっかけがあり、そもそも癒しってなんだと思う?からスタートする記事です。
癒しについて・・・そもそも癒しってなんでしょうか?
ここ最近・・・今年の初めあたりから、このサロンのなかで、ヒーラーのマナーについて考える出来事が起き、それによって、わたし自身のヒーラーとしての過去を振り返ることもあり、この仕事を始めて9年たちますが、今がまさにヒーラー初心者と思うほど、ヒーラーとしては恥ずかしいお話ですが、まったく自分が癒されていなかった、気づかなかった、という苦い思いを経験しました。
その経験から、癒しって何だろう?って、私なりの推測をお話させていただきますね。
そもそも、私がヒーリングの世界に入ったきっかけは、病弱であったため でした。
思えば、14歳から自律神経失調症になり、そこから不調の人生がはじまっているのですが、積もりにつもった疲れやストレスで心も体もいっぱいいっぱいになったところへ、レイキヒーリングとの出会いがありました。
レイキは光そのもの・・・という言い方をすると不思議に思われるかもしれませんが、それでも、確かにレイキは太陽光のようにまぶしい光を放っているような、そんな輝かしいエネルギーです。
息苦しくなるぐらい とにかく自分は 苦労 というものに取り囲まれて身動きがとれないと思うほどに辛い、大変な時期に、この輝かしいエネルギーであるレイキに出会ったことで、私は自分が落としてきた影の部分が光で消えてしまったと錯覚するほど、劇的に回復をしていきました。
レイキを使っていればなんとかなる!と思っていたし、
レイキさえあれば、運気はあがる、家族との関係もよくなる と確信していたし、
私はレイキが大好きだ、と思っていました。
実際に、レイキヒーリングの特徴として、人間関係の改善や、いわゆる運気アップといえる体調不全の回復などが見られたので、レイキから受けた恩恵というのは大きなものです。
レイキは今でも心から大好きだと思えるエネルギーですし、今の私に欠かせないものだと思っています。
けれど、私は見逃していたんですよね~。
レイキの輝かしい眩しいほどの光でぶっ飛んで消えていったと思いこんでいた、私を覆い続けていた影は、消えたのではなく、ただ見えなくなっていただけなんです。
太陽に目を向けて(危ないのでやらないでくださいね)、そのあとすぐに何かものを見ようとしても、太陽の光が強すぎて、一瞬、周囲が見えなくなりますよね。あんな感じです。
レイキで癒されたと思っていた影は、消えていたわけではなく、私が見逃していただけ でした。
影は、光が放つ眩しい光子に隠れて、調子がいいぞー!とニコニコの笑顔で邁進する私の足を、隙あらば引っ張ってみたり、または取り込もうと隙を見つけては近づいてきたり、します。
その証拠に、仕事もプライベートも上手くいっているはずなのに、不安や心配だけは残っていて、感情の不安定さに悩んだり、円滑に進むはずの人間関係も、ときに問題を起こしたり または自分が望まぬ方向に崩れてみたりします。
輝かしい光のようなエネルギーを手に入れた私は、そのたびにこう思うんですよね。
調子がいいときは、これは試練だ!乗り越えよう!でしたし、調子が悪いときは、これは環境のせい、私のせいじゃないと思いましたし、ときには見て見ぬふりをして逃げ出すこともありましたね。
影は自分のエゴや見栄、虚栄といった、人様に見せるには恥ずかしいものばかりです。あと、承認欲求なども含まれていますから、ヒーラーとしてはこの影に気づかなければならないのですが、私は逃げ回っていたんですよね。レイキを手に入れたから大丈夫!という言葉を使いながら。
逃げ回っていても、いづれその影と向き合う瞬間というのはやってきます。年貢の納め時ってやつでしょうか。
私にも影と向き合うタイミングがやってきました。それは、自分のサロンから巣立った生徒が見せてくれた姿勢から、私が逃してきた影を見いだすことができたんですよね。
さあ、ここからが大変です。
自分を癒すタイミングです。
影を見なければ、癒しは始まりません。どんな形をしていて、どれぐらいの量で、はたまた影はなんて言っているのか・・・心は痛くて痛くて仕方ありませんが、影もまた自分の一部。大事な大事な一部です。
まずは、影を無視し続けてきたことを謝り、自分をないがしろにしてきたことを謝り、いちから自分を見直すことからスタートでした。
そう、癒しって大変です(笑)
「癒しと甘やかしは違う」とは、写真の本を書かれた 河本先生の言葉。本の中に「癒しと甘やかしは違う」と書かれてあります。
確かに、癒しって甘やかしてはくれません。それよりもなんか大変!(笑)
甘やかしって、子供が転んで泣いたときに「痛かったね~怖かったね~」とお母さんが気が済むまで撫でて慰めてくれるもの だと思いますが、癒しはそれよりもハードです。決して撫でてくれることはなかった気がします(笑)
時には泣いてみたり、怒ってみたり、落ち込んだりしながら、ちょっとずつ自分と向き合って、自分の影を見つめて、「ああ、この欠点!嫌になるな!どーしよ~放っておこうかな?・・・・でもなぁ、コレも自分なんだし、放っておいたらこれもまた大変だもんなぁ」と、自問自答しながら、ダメな自分も欠点も、それら含めてわたし自身であることを認めていく作業を、自らの手で進めていくものが 癒しなのだと思います。
ヒーリング 癒しとは、自分自身で行うものであって、ヒーラーはその方にある癒しを起こすパワーにスイッチを入れるような、背中を押すような そんな立ち位置にあります。
以前の私は、レイキが癒してくれる と思っていましたが、実は、癒しを起こすのは自分でありレイキはそのスキルとして使えるもの ということが分かったんですね。レイキに対する依存をなくし、自分のことは自分でなんとかするもの という強さと共に、レイキエネルギーを使っていくことで、私は癒されていったと思っています。
レイキは魔法のように思っていた時期。
ヒーリングをイメージだけで捉えて、ふわふわしていてファンタジーで、よく分からないけど魔法みたいになんとかしてくれる・・・と思っていました。が、違いましたね。
自分で、自分を癒す。
ヒーラーは、その方自身のなかにある癒しのパワー エネルギーを揺り起こすきっかけを。
レイキマスターは、自分で自分を癒すときに使える癒しのエネルギーを伝授する。
そう思えば、癒しのお手伝いさん みたいな感じなんでしょうかね~(笑)
サロンに来てくださる生徒さんのなかには、手っ取り早くなんとかしたい!という姿勢を見せて来られる方や、レイキがあれば全部解決してくれると 初期の私のように考えていらっしゃるような方が来られます。
問題などは手っ取り早く何とかしたいと思うのは、人間としては当たり前だなと思うのですが、手っ取り早くいかないことも実は当たり前だったりするんですよね。
そして、なんとなく他者やほかのものが解決をしてくれるわぁ~と思いたい気持ちも痛いほど分かりますが、やっぱり自分の癒しは自分にしかできないんですよね。
私の経験から言えば、自分を癒すことは自分にしかできないこと、自らの手で行うことは、どうも間違いがないようだという結論がでてきますし、この癒す過程・・・・どろどろとした自分のなかの掃き溜めみたいな所を見る過程はものすっごい嫌なんですが、嫌だー!嫌だー!と言いながらでも、その掃き溜めを癒してきれいにしていくと、その過程そのものが宝物になる というのも事実なように思えます。
先日、娘が面白いことを言い出しました。
風邪を引いて熱を出したり、瞑想をしたり(宗教系の学校なんで瞑想を朝 行うそうです)すると、ものすっごいカラフルなんだけどそこにいると苦しいんだそうです。
で、彼女はあまりにも苦しいので掃除機を使って掃除するんですが、これがなかなかうまくいかないそう。
なので、このメルヘンな妄想とも言うべき面白い話に花を添えようと
「じゃあ、自動で掃除してくれるルンバを100台 投入したら?」と言うと、彼女はルンバを100台 イメージして投入するところまで頑張ったそうです。(あくまでイメージのなかでです)
すると、今度は掃除が困難になり、挙げ句にはその苦しい場所に行けなくなってしまったとか。
これはズルをせずに、自らの手で行え!ってことか!と彼女なりの結論を出していました。
この夢のような娘の話を、癒しになぞらえてみたら、ルンバを投入しようと思ったらできなかったことも頷けます。
自分で自分を癒す とは、実はとても貴重な体験です。
しんどさや痛みはついてきますが、それでもやはり 貴重な体験 素晴らしいものだと経験した私でも思うことが出来ます。
恐れず勇気を出して、癒しの一歩 踏み出してみてください。
癒しのお手伝いさんである私はそのためにいるようなものですから、きつい!嫌だ!逃げ出したい!と癒しの過程で思ったときは、お手伝いさんを頼りにサロンまでお越しください^^。
そして、河本先生の本もあわせて読んでみてください。きっと、自身の癒しに役立ちます。