
子供を思う気持ちがあれば大丈夫
一時期に比べたら娘のアトピーは改善をしていますが、季節や環境、食べるものや使うものなどによって、またはこころの変化によって色々と症状が変わってくるので、常に頭の隅に娘のアトピーのことがあります。
アトピーのお子さんを持つ親の気持ちというのは、なんとも切なく、子供の肌があれていたり、痒みから夜中に搔きみしっているのを見ると言葉では表現できない気持ちになるものです。
アトピーと検索すれば、症状を改善する○○、完治させた経験談など、さまざまな情報や商品がでてきますので、ここではあえて、なにが娘の治療に役立ったかは書きません。ただ、これだけは、わたし自身、娘自身の支えになったもの というのがあって、それはなにかというと、「自分の手で、今の状態に対処できること」というものがあったんですね。
とくに母親である私には、大きな救いになりました。
その技術や”もの”が役に立ったということ以上に、そういったスキルを持っている、手にしているという気持ちが、親としてやりきれない切なさや、どうしようもない気持ちを軽くし、負けないように強くしてくれました。
レイキセミナーの冒頭で、ヒーリングとは何か?というお話をさせていただくのですが、これは、私のヒーリングの先生から教えていただいたことでもあるのですが、
「わたしたちは、ドクターではないけれど、痛みを感じている家族や友人、困っている誰かを、なんとかして差し上げたいと思う気持ちがある。その気持ちからヒーリングは生まれた」
ということ。
親がアトピーで苦しむ子供を見て、やりきれない気持ちになるのは、親として何かをして子供を楽にしてあげたいのに、それがなかなか出来なかったり、どうにもならないからこそ、その摩擦で苦しむのではないかと、わたし自身の経験からも思うことなんですね。
もちろん、私はドクターではないので娘の症状を治すことは不可能です。
ですけど、症状を治す技術など持ってはいないけど、なんとかしてあげたいという、親が子供を思う気持ちはたっぷりとあるわけですね。
人が人を思う気持ち、その精神。
そこから生まれたヒーリングに出会い、学んだことで、私はドクターではないから治せないけれども、ヒーリングを使って苦しむ子供の役に立ち、楽にすることはできることで、少なからずどうにもできない、することができないという摩擦からは解放されたと思っています。
いろんな治療法や情報が社会にはたくさんあって、インターネットで検索するとありとあらゆることが書かれていて、どうしたらいいのか迷ってしまったり、逆に心配が増したり・・・なんてこともあるんですけど、でも、
「ああちょっと待って!
私の手にはヒーリングがある、肌の痒みや湿疹を止めることはできないかもしれないけど、アトピーで辛いと思う子供の気持ちを和らげることは出来る、癒やしや元気をエネルギーとして届けることが出来る」と思うと、
不安で揺らいでいた気持ちが安定し、今できること、私が持っているヒーリングを使うことができたんですね。
じゃあ、ヒーリングを学んでください・・・なんていう話ではありません。
そうではなく、辛く苦しんでいる子供を前にして、なにもできないと思うからこそ感じる、母親や父親の切なさや苦しさは、ヒーリングというジャンルを生み出すほどの、優しさや愛からきているもの、子供を思う気持ちから起きているものなんだと思って欲しいんですね。
優しいから、子供をたいせつに思うからこそのもの。
両親でしたら、あたりまえのことですよね。
十分に優しい気持ちを持っているのだから、もっといえば、優しいが故に親は心を痛め、苦しんでしまうのではないでしょうかね。
それはなんだか切ないことですけど、辛い症状で苦しむ子供を前にして、ご両親も苦しくなって心配になって眉間にしわが寄る・・・その前に、ちょっと一呼吸して、できれば深く呼吸して、そうか、私は親だから子供を大切に思うから苦しんだなって思ってほしいんですね。
そうそう、私も同じように辛くなる。
だって、子供が大好きなんだもの、もっと楽になって欲しい、しあわせになって欲しいって子供を思う気持ちがあるからなんだもの。
と、思って、同時に自分自身の気持ちも慰めてみてほしいんですね。
そうやって親自身が気持ちをほぐして、柔らかくしてから、子供さんのアトピー改善に向かっていくといいのではないかと思うんです。
これはわたし自身も経験したことですが、親である私たちが子供に向かう姿勢をゆったりとしたもの、リラックスしたものに変えることで、子供もまた、自分の症状に対してゆったりできるようなんです。
ゆったりすると気持ちにも余裕が生まれてきますから、アトピー改善への意識も、悲観から楽観へ変えることも可能になってきますよ。
今はこうだけど、きっと治るわ!だから大丈夫!って思えるって、ほっとする材料にもなりますからね。
進学で家を出た娘は、症状は一喜一憂。
良くなってみたり、症状が出たりを繰り返しています。そのたびに彼女は心を痛め辛くなっているようなのですが、元々の我慢強さや離れて暮らす親を心配させまいとする気持ちで、症状を話そうとしません。
でもまあ、そこは親の勘が働いて異変に気づくわけですね。これはなにかあるな・・・と。
私の場合は、ヒーリングが出来るので、実際に行動としてヒーリングをしますが、ヒーリングという技術を持っていない場合でも、親が出来る事って必ずあります。
子供と一緒に辛い症状で動揺するのではなく、そこはぐっと堪えて、親は不安がる子供を大丈夫だよって落ち着かせてやることができるんですよ。
人間は、言葉というエネルギーを持ってます。言葉は、声という音、音波を使って発するものですから、これは立派なエネルギーです。日本では言霊という素晴らしい言葉がありますが、まさに私たちが普段、使っている言葉は、言霊そのもの。
言霊は誰もが持っていて使えるエネルギーですから、不安や辛さで苦しむ子供さんに、大丈夫だよ、からなずいつかは治るよって、言霊のパワーを与えてあげてくださいね。
ファ.ーストノエル
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