
レイキが出る手、になったら
「レイキの使い方に決まりはなく、自由!」
というのが、当方のレイキセミナーの基本的な姿勢です。
というのも、(講義の中でも話しますが)日常生活の中にレイキが入り込んだわけですから、受講生がどんな仕事をしているのか、普段、行っていることや習慣の中でレイキが使われているのですよね。ということは、レイキをすでに使っている状態になっていますし、レイキについての基本を覚えていただいた後はもう、ご自身のアイディアと工夫でレイキを使ってもらえればいいんです。
けれどもたまに、使い方を教えてほしいとおっしゃる受講生さんもいるので、そういった場合は個別に具体的なお話を聞き、アドバイスをさせてもらっています。
レイキの効果といったものは、目に見えてわかるものとしては軽い外傷や痛みといったものだと誰でも分かりやすいと思います。ですが、意識的、精神的に・・・となると、これって本当にレイキの効果なの?と分かりづらい、証明しづらいものもあります。
受講生からお話を伺っていると、ああこれは明らかにレイキを持つようになったからの変化だなというのが経験からわかってくるものだったりしますが、時間をかけてじっくりとやってくる変化だったりすると、ご本人が気づかないということもありますよね。
気づいたら出世していたとか、合わないと思うタイプの人たちから遠ざかっていた、とか。
私はそういうレイキの、実にさりげない、自己主張をしないやり方が大好きなのですけど、レイキだけではないですが自然療法はあくまでもご本人の後押しをするものですから、出世やラッキーな出来事というのはご本人の努力という土台があってこそのものと思っています。
そんな、持っていれば良いこと間違いなし!のレイキでも、コレだけは力を発揮してくれない、というのがあるんですよね。
それは、自分以外の誰かを操るような使い方、です。
レイキで他者を操ってはいけない
特に遠隔レイキが出来るようになるセカンドではテキストに注意書きをしているのですが、
「〇〇さんが、私のことを好きになりますように!」
といった願いをレイキは後押しはしません。
まあ、常識的に考えれば、それはやってはいけないこと と分かることなので、あえて話すことでもないと思いますけどね。
以前、こういった問い合わせがあったんです。
「夫婦関係をなんとかしたいが、レイキでどうになるのか?」
夫婦関係も人間関係のひとつ、ですから、人間関係に関する悩み全般に当てはまると考えていただきたいのですけど、
人間関係を良好なものにしたい、という願いに対して、レイキは有効に、効果を期待できます。
レイキを体に流したことでチャクラのバランスが良くなりますので(ただし、それはずっと続くわけではありません)合わないなぁと思いつつも離れることができなかった人間関係から遠ざかることができた、といったことが起きます。
ですが、この時に、「相手をどうにかして変えよう」と思ってレイキに後押しをお願いしてもこれは無理なんですよね。
旦那さんの性格をレイキで直したい、と言われても、それは無理ですとしか言えないですし、そもそもやってはいけないこと、常識であることは分かると思います。
人間関係で悩んだときに、悩んでいる本人が出来ることというのは、自分に対してのもの、のみなんですね。
悩んでいる自分を癒したり、傷ついている自分をレイキで癒したりすることで、人間関係を拗らせた理由、認識の違いなどが整理されてくると、その人間関係にこだわる必要を感じなくなる人もいれば、改善させることができる人もいらっしゃいます。
自分自身を見つめる勇気をくれるレイキ
私も数十年前は、夫婦関係で悩んだひとりです。
結婚生活ってお互いがぶつかり合いながら、長い時間をかけて家族になるというか、互いを理解し合い、譲り合いをしていくものだと思うので、誰でも一度は悩むことなんだろうと思いますよね。
私はやはりレイキは大きなきっかけとなって、現在は喧嘩もなく(中年になると喧嘩するエネルギーが勿体無い、疲れてしまうっていうのもある)よく話をしますし、私にとっては良き理解者なので大切な存在です。
どうやって夫婦関係を改善していったのか?といえば、ひたすら、自分癒しと磨きをレイキやチャクラヒーリングでやってきたからでしょうね。
なぜ、この人とうまくいかないのか?と思ったときに、大抵は相手の性格やら何やらを見ますよね。あの性格が合わないんだ、だからうまくいかないんだ、と思う。
それほど深い関係ではなければ、そこで遠ざかっていけばトラブルなんて起きませんけど、夫婦となると、なかなかそうはいかないですよね。だからといって、相手を変えようとすることはできないので、ひたすら自分磨き、自分を見つめることを続けました。
これは実は、とても勇気がいることで、アドバイスとして「ご自身を見つめてみえは?」なんて言ったとしても、できないのがほとんどでしょう。
それほどに、自分の良いも悪いもの、願いも含めて、自分自身を見つめるというのは勇気がいることなんです。
なので、出来ることなら自分という存在を見つめるなんてことは、誰もしたくはないんです。
けれども、しなければならないように仕向けられているの?って、他者と関係を結ぶたびに感じるということは、人間が幸せに暮らしたり、楽しみを享受するのは必要なことなのかもしれません。
レイキは、地獄のようなこの作業の後押しをしてくれるエネルギーであるとも思うのですよね。だからこそ、レイキを持つと人生が変わってくるのです。
努力をすることは大切なこと
人生に起きた問題を解決したい、とサロンに訪れるみなさんは、どうやったらうまくいくのか?何をすれば解決に向かっていくのか?アドバイスを聞きにお越しくださいます。
レイキでもチャクラヒーリングでも、私が施術をする行為は、言ってみれば、ご自身で問題を解決する土台を整える仕事、と言ってもいいかもしれません。
そして、さらに、さまざまな経験や施術の結果などからアドバイスをして、問題解決に向かう背中を後押しし、見守るといったような感じですね。
そうです、私が解決するのではありません。
みなさんが、努力をされてご自身の手で解決をする。
幸せを掴み取るのも、大変なことを乗り越えていくのも、あなた自身がやることなんですよね。
グランドマスターはよく、この努力をしない、したがらない人が多いと言います。
こちらがアドバイスをさせていただいても、ご自身で改善をする努力をしなければ状況というのは変わらないものです。
そして、また同じ問題を抱えて相談にやってくる。これを数回と繰り返している方もいて、それほど自分と向き合うことが大変なことだと思うと同時に、やれやれ・・・といった気持ちになるのも正直なところ。
レイキでは、ファーストステージのアチューンメントを受けたあと、21日間の自己浄化期間に入ります。とーっても貴重な、アチューンメント後でなければ入ることのできない期間なのですけど、のちにサロンにやってきて、「レイキは効かなかった」という人に限って、自己浄化をちゃんとやっていなかったという事実があります。
やはり、自分のことは自分でやる、が原理原則なのでしょうね。
優秀なセラピスト、ヒーラー、レイキマスターというのは、ヒーリング受ける側が持っている苦悩や辛さを、勝手に癒す、どうにかしようとするということはしません。
それは、苦悩であったとしても相手のものなのだから、勝手に手出しをしてしまうことは失礼なことだと分かっているからなんです。
その一線を踏み越えて、「私が治してあげた」「私はあの人に感謝された」と思うヒーラーは、まだまだ、ヒーリング道の入り口に立っている証拠。
それすら理解できず、感謝された、治したと言い続けていると、依存を生むばかりとなりあまり良い結果を生みません。というか、生みませんよね。
受講生やクライアントに努力を促す、考えることを促すこともヒーリングでは大切な仕事です。
レイキを使っていくこと
レイキのプロであっても、そうでなくても、レイキの伝授後は、今までの通りの生活をしていく中で、普段なら薬を飲んで抑えていた頭痛をレイキを当ててみる、レイキヒーリングをしてみるとか、お米を研ぐ手にレイキがこもってるんだぞ!と意識してみるとか。
お顔を洗う手にレイキがあるんだと思ったり、家族に触れる手に癒しのエネルギーがあるんだぞとちょっと思ってみる、ということを心がけてみてください。
レイキ伝授を受けたあと、レイキについて、すっかり忘れてしまっても大丈夫です(ちょっと勿体無い気がしますが・・・)
レイキって、ずうっと出続けると原則的に言われています。(そうではない場合もあるそうですが)
ですので、心の中でレイキを持っているんだと思うだけでもいいんです。
私は自由が好きな、自由ということを自分にも他者にも尊重するタイプでもあるので、レイキをこうして使ってほしいとはあまり言いたくはないんですね。そうすることで、目に見えない紐で縛ってしまうような気持ちにもなるし、思いつくままにレイキを使って、ご自身の人生を豊かなものにしていってくだされば、それでもう十分だよなって思うんです。
縛られないで、自由に。
レイキと共に、楽しく、しあわせな人生を歩まれてください。
2022年1月14日加筆
