感謝と恐怖で縛るヒーリングは癒やしではない

特別な存在と思わせる姿勢はヒーリングには必要ない

私のプロフィールが書かれている 自然療法士について のページを編集していて、ああ、そういえば・・・と思い出した話を、今日は書こうかなと思っています。

 

この話はきっと、これからヒーリングを受けようかなと考えていらっしゃる方や、癒やしのプロを目指す方にとっても役に立つものだと思います。

 

ご存知の方もいるかと思いますが、今はもう、サロン運営に専念している私ですが、数年前まではイベントを起ちあげたり、講演会を主催したりとヒーリングの仕事とは別の活動をしていました。有名な講師を呼んで講演会を開いたり、いろんな人が交流するイベントを主催するとたくさんの人たちと出会うことができるんですね。

 

ただし、たくさんの人たちが集まってくると、それはもういろんな考えを持つ方が大勢いますからトラブルだって起きるのは当然で、頭を抱え込んじゃうような話をしてくる人たちもいました。

 

そのなかでも、強烈な出会いだった方がいたのですが、イベント繋がりで知り合った方が、あるセミナーを開くというので主人と出席したんですね。一日限りのセミナーでしたので出席された人たちと親しく話すことはなく、その日はセミナーを終えて帰りました。

 

その翌日だったか、数日たってからだったか忘れましたが、セミナーの主催者が私たちに会わせたい人がいるといって私たちの職場にある方を連れてこられました。

 

セミナーで一緒だったという私たちより年上のその女性は、職場を見渡し旦那さんと世間話などをしていたのですが、突然、私の方を見てこう言ったんですよね。

「あなた、腸が悪い」

 

ヒーリングの常識を知っている人・・・いえ、社会的な常識をお持ちの方であれば、この発言が法律に引っかかることは分かりますよね。

 

この女性は、お医者さんではありませんでしたから、この発言は法に触れるものです。

 

ヒーリングを学ぶうえで絶対といっていいほど習うこの常識を、もちろん私も知っていたので、はあ・・・と曖昧な返事をかえし、とりあえず聞いていたんですね。腸が悪いのあとには、じいっと私を見て左側が悪いとも言っていた記憶があるんですけど、まあ、とんちんかんなこと言っているなってことは思いつつ聞いていました。

 

ところが、この方がその後に言った言葉に、私の「おとなしくしていよう、エネルギー対決を挑まれても相手をしてはならぬ」という思いを吹っ飛ばしてしまいそうになってしまうんですね。

 

この方とはセミナーで一緒だったと書きましたが、その数時間の同席でその方に湿疹がでたというんですよね。しかも、その理由は私たちの娘がアトピーだから。

 

彼女はためらうことなく言葉を続け、娘がアトピーなのは先祖が人を殺しているから なのだそうで、それを解消するには写経が良い と。

 

おそらく、社会の大半の人が聞いてこの言葉に納得できるか?といえば、どうでしょう?

ほとんどの人たちが「???」となる発言ですよね。

 

娘の病気のせいで自身に湿疹ができ、さらに、病気になったのは先祖が人を殺したってファンタジー小説のネタですか?と思っちゃう発言。

 

傍らで話を聞いていた旦那さんが苦笑いしちゃうほど、おかしな発言だと分かってはいたものの、怒りが湧いてきたのは言うまでもなく、エネルギー対決をしてはならぬというルールを破りそうにながりながらも、絶対にやってはいけないことなので言い返しはせず、ただ笑顔を作ることで乗り越えました。

 

少し冷静になれば相手が言っていることが、常識から外れているおかしなことであることは分かるのですが、ただ、ここでそのおかしな発言をしている相手の肩書きが、○○ヒーラー、○○セラピスト、スピリチュアル○○・・・といった具合に、なんだかよく分からないけれど凄そうな人、目に見えないものが見えちゃう人という印象を与える者だった場合、冷静になることはなかなかむずかしいのです。

 

色々と勉強をしてきた当時の私ですら、どこかで冷静になりつつも揺さぶれましたから、これが、ヒーリングを知らない人、エネルギーワークを学んだことがない方が言われたら、どれほど怖く、どれほど動揺するか・・・手に取るように分かります。

 

私のサロンに「チャクラをヒーリングするサロン、チャクラヒーラーがいる」と分かったうえで施術を受けに来られた方でも、私が話す言葉に緊張を覚える人もいるぐらいですから、いきなり「自称見える人」から「先祖が悪い」「先祖の行いが悪いから子供が病気になった」と言われたら、それは怖いはずです。

 

もう10年前の話ですから、こういった方法で近づいてくる存在は少なくなっているとは思います。ですが、やはりこういった存在がいることはヒーリングをする側にいる人間は特に、覚えておかなければならないと思っています。

 

というのは、私たちが普通に思っているエネルギーワークの数々は、社会的にはいまだ怪しさを感じるものであり、目に見えないエネルギーに対して人間は弱いということを忘れずにいてほしいからなんです。

 

たまに ではあるのですがレイキセミナーを受講された生徒の中には、その匂いがするタイプがいて、講義では常識とルールについて事細かに話すようになりました。

「久保田さん(私)のオーラが見えます」からはじまり「ご先祖様がこう言ってます」と、講義の最後に言ってくるのもその特徴で、私の話をちゃんと聞いてくれていたのか・・・と溜息がでそうになることも。

「オーラが見える」と言った言葉の裏にある相手の自己顕示欲は、強いコンプレックスからきたもので、それを私が肯定してしまうことは絶対にできないんですよね。

なぜなら、そうすることで、相手はますます前進できなくなってしまう、自身を輝かせることができなくなってしまう。もし、ヒーリングの世界でプロとしてやっていきたいのなら、まず最初に遠ざけるべきものは、自己顕示欲ですしね。

 

病名をだしたり、ご先祖様が悪いことをしているといって相手を恐怖に縛り、感謝を求め自身の配下に置こうとするやり方、手口はヒーリングではありません。

 

ちなみに、ご先祖様が悪いことをしていたというのは、歴史を知れば分かることですけど、みなさんやってますよ(笑)。だから、先祖が悪いことを・・・と言われてもおびえる必要はありませんからね(笑)。

 

私に腸が悪いと言い放ったこの方が、私が笑うばかりで相手をしないと分かると、さっさと帰って行かれその後お越しになることはありませんでしたが、私たち夫婦に紹介してくれた方は、すっかり彼女に惹かれて同じ世界に入っていったようでした。

 

あれから10年近くたってみて、そのあいだに色々と経験してきましたけど、私の中でひとつコンプレックスが消えていったんだなと思うことがあるんです。

 

それは、特別な能力、スピリチュアルな能力を携えたひとがヒーリングをして素晴らしい成果を発揮するというヒーリングに、なにも思わなくなったこと。

 

つい最近も、レイキを受けたことで素晴らしい能力を発揮してヒーリングをされるヒーラーさんの話を聞いたんですけど、以前の私だったら「羨ましい」と思っただろうし「悔しいな」と自分の能力のなさに落ち込んだかもしれない。

 

でも、もう、そういった自己顕示欲、コンプレックスを私はすっかり遠ざけてしまえたようで、むしろそういった特別な能力を癒やしに貢献できる存在は、今の社会には必要だろうと思うようになりました。

 

私が経験の中で見つけたことは、誰もがヒーリングは出来るという現実でした。

それは、プロとして養成を受けた人だけがという意味ではなく、誰もが癒やしを行うことは出来るということ。

 

傷ついて帰ってきた子供を優しく慰めるお母さんの手や声は、癒やしのエネルギーを持っているし、誰かが誰かを思う気持ちには愛という最上級の癒やしエネルギーで溢れている。

 

プロのヒーラーとは、癒やしをシステム化したメソッドを習った者のことですからね。私もそのひとりに過ぎず、特別な存在などではありません。

 

特別な存在だと思わせる姿勢はヒーリングには必要ありません。

誰だって、癒やしは出来ます。

 

 

 

 

 

 

 


ファ.ーストノエル

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